さて、以前の記事(2/25 Björkライブ@大阪城ホール行ってきました。あと機材の話の予告。)で予告したとおり、機材のお話をしていきたいなーと思います。
すぐにでも書きたかったんですが、この最近死ぬほど忙しくてね、、、
今はとあるプロジェクトでFLASHプログラマしてるんですが、ここ数日帰宅が深夜+そっからさらにもうちょっと仕事進めて・・みたいな状況でして・・
とまぁそんなことはさておき、今日は多分日本語の情報では一番詳しくreactableについて書きたいと思います。(※2008年3月現在)
reactableはスペインのチームが開発してる音楽機材です。
青白く光るヴィジュアルが印象的ですね。 BjörkのライブではエンジニアのDamian Taylorが使ってます。
公式のサイトでは”The reactable is a collaborative electronic music instrument with a tabletop tangible multi-touch interface.”(reactableは協調して使う、テーブル上で複数箇所を触ることのできるインタフェースを持った、エレクトロニックミュージック用の楽器である)って紹介されてます。訳文は大体こんな意味のはず・・
その説明のとおり、テーブル上に色々な機能を持ったブロックを置いたり、テーブル上を触れることで操作することのできる楽器です。
とりあえずコーチェラでのBjörkのライブで使われてる映像を。めちゃくちゃかっこいいよね!
それにしても、Björkのこのある種宗教的なほどに人間らしいライブの上でこんな風に最新のエレクトロニクスが同居してるってすごいなぁ。
このreactable、超触ってみたいけど、研究目的の楽器なので価格とかはないみたいです、、販売したらいくらになるものやら発売されました!価格も決定!(笑。。でもBjörkから自分の作ってる機材に問い合わせがあったらそりゃ渡すよね(笑
あとは公式のデモ映像。これでreactableがかなり観れます。
で、こっからこのreactableの動作原理と使い方を解説してきたいと思います。使い方解説、ってか何を置いて何が起こってるかを説明してる日本語のページはあんまりないんじゃないかな!?
まず開発してるグループは、スペイン・バルセロナのPompeu Fabra UniversityのMusic Technology Group。恐らく院生とかなんだろうけど、Björkに目をつけられるくらいの研究したいなぁ。
基本的動作の仕組みは、テーブルの下からカメラでテーブルの上の変化を検地していて、テーブルの上に置くブロックの裏に印字されたバーコードを読み取ることで、シンセサイザーのつまみ代わりのような処理を実現してるようです。アニメーションはテーブルの下からプロジェクタで。
この読み取り部分のプログラムはで公開されてるので、下(じゃなくてもいいけど)からカメラで撮るようなデバイスさえ作れれば、MAX/MSPなんかと連携してReaktableクローンを作れそうな勢いですねー!さすが大学絡みのプロジェクト。
以下で説明する機能を考えたら分かるんだけど、見た目がすごいだけで、基本的には普通のシンセと機能は一緒です。ただやっぱこうやって、手で触れて直感的に操作できるってのはやっぱすごいですよね。
以下使用方法の解説です。これを観たらYoutubeの映像で何やってるかわかるかも!?
まず四角のブロックはサウンドジェネレーター(オシレーター)です。
これを置くだけで、音が出ます。回転させると音程が変化します。ブロックの周りを指でこすると音量が変化します。線を指で切るようになぞればミュートします。
角丸の四角のブロックはフィルターです。
ブロック同士はその距離によって繋がります。ブロックの回転でフィルターのパラメータ(たとえばLow-PassならFrequency)、周りを指で触ることでDry/Wet(フィルタのかかり具合)を変更できます。
丸いブロックは、近接のブロックをコントロールすることができます。
LFOとかが、あらゆるブロックに対してかけられます。
たとえば、このブロックで別のブロックの音程をを変更したり、別のブロックによるエフェクトのかかり具合をへんこうしたりです。
立方体のブロックはなんとサンプラー。こいつを使うだけでも相当色々できそう!
回転でサンプルの再生速度を変えたり、逆再生とかもできるみたいです。
この周りに点線の出てるのがメトロノームです。
これが発する光をサンプリング用のブロックなどに当てることで、これの付近にあるブロックの再生速度を同期させることができるようです。
他にもシーケンサーの役割をするブロックもあるみたいです。映像だけだと分かりかねますが、和音を生成したりもできるみたいです。
とまぁこんな感じで後半若干ぐだりましたが、もし万が一現物を触る機会があったとしても、この記事を見ておけば概要はつかめてるんじゃないでしょうか☆
それでは今回はここまで!次回はレミュールあたりをレビューします!
ピンバック: ELEBLOG - Reactable at Sonar 2009
ピンバック: ELEBLOG - reactivision触ってみたメモ +puredata+ableton live